昔から食事中に水をたくさん飲むことはマナーが悪いといわれていますが、健康面にも影響します。食事中に水をたくさん飲むと体内の消化に影響するのです。
食事中の水 伝統と健康
日本文化では伝統的に、食事中に水を飲むことは礼儀正しくないと言われていますが、現代ではあまり気にする人はいないでしょう。
健康面から考えると食事中に水分補給することが良いか悪いかは、その人の健康状態や体質などによりますので一概には言えません。
ただ、一般的には食事中の水分補給は好ましくないと言われています。食事中の水分補給は、食べ物を噛む回数、唾液の量、そして消化に影響するからです。
よく噛んで唾液を出すことが大切
食事中に水を飲むと食べ物をよく噛まずに水分と一緒に流し込んでしまいがちになるので、噛む回数が減少します。噛む回数が減るということは、食べ物が細かく噛み砕かれずに体内に流れ込むので消化に良くありません。また、噛む回数が減ると分泌される唾液の量も減りますので、消化に悪影響を及ぼします。
食べ物と唾液が混ざると消化が始まります。つまり、唾液は体内での消化を助けているのです。
ですから唾液の量が減ると食べ物の消化が始まらずに体内に流れ込むので、胃に負担をかけてしまいます。
食事中の水と消化の関係
消化の働きは胃だけではありません。
食べ物をよく噛んで唾液を分泌し、食べ物と唾液を混ざり合わせることで消化を助けています。
つまり、食事中に水分補給すると消化液が薄まってしまうので、胃の中で消化不良を起こしてしまう恐れがあります。